学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

「はぐくみ」6月号より

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「はぐくみ」6月号より

園長 末竹十大

 ある子が、おやつの時間にテラスに出ていました。お当番のエプロンと三角巾をつけています。「どうしたの?」と聞くと、お友だちが勝手なことをして、腹が立ったようです。「お当番、したくない。」と、外に出たようです。
 「お当番なら、しなきゃね。」と言うと、「したくないのに、どうしてしなきゃいけないの?」と言います。「したくなくても、しなきゃいけないんだよ。神さまが○○くんに、『これをしなさい』と与えてくださったお仕事なんだよ。神さまが、○○くんにして欲しいと思って、くださったお仕事なの。どうしたら良いか、自分で考えてね。」と言って、その場を離れました。
 その後、その子がどうしたかは確認していません。自分で考えたでしょうか、気持ちを変えることができたでしょうか。たとえ、今変えられなくても、いつか分かるときが来るとわたしは信じています。こどもたちは、すぐには変わらなくても、考えています。先生から言われたこと、お母さんから言われたこと、そして神さまから言われたことを考えています。自分がどうしたら良いのかを考えています。考えることで、いつか変えられていくでしょう。
 ルーテル教会ができるきっかけとなったマルティン・ルターは、職業のことをベルーフと呼びました。ドイツ語で「召命」という意味で、神さまが召して、使命を与えたことを表しています。わたしたちは、自分がしたいことだけでは生きて行くことができません。大人になれば、したくなくてもしなければならない仕事が与えられます。したくない仕事も、誰かがしてくれて、みんなが生きて行くことができるのです。
 「自由保育」は、「したいことだけする」ように勧めるのではありません。したくなくても、神さまが命じられたことと受けとめ、神さまのご意志に従うことを「自由に」選ぶことが、真の自由です。それは主体的に選ぶ「自由」の行使なのです。お父さんたちも、したくない仕事もあるけれど、こどもたちのためにと頑張っています。そんなお父さんたちのことも考えることができるこどもになって欲しいと思います。
 父の日に、「お父さん、ありがとう」と言えますように。

年主題

置かれたように

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