学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

「はぐくみ」8月号より

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「はぐくみ」8月号より

園長 末竹十大

 歌声が聞こえる。一つの声になった歌声が。

 多くの声が行き交っていた自由遊びの時間から、静寂な一つの声になる。

 多くの声は自己主張の声。一つの声は、違いを超えて、心を結び合わせ、神に向かう声になる。エデンの園では、神に向かう一つの声が響いていたであろう。ルーテル幼稚園というエデンの園にも、一つの声が聞こえてくる。

 力を合わせて、一緒にお片付けする子どもたち。みんなで協力できるようになってきた子どもたち。クラスだけではなく、年齢別のあつまりによって、協力する心が生まれているのだろう。多くの声が一つの声になっていくように、自分の思いだけではなく、みんなの声に自分の声を合わせることができるようになってきた子どもたち。

 自由遊びがあり、あつまりがある。自分を生きる子どもたちと、一緒に生きる子どもたち。別々の心を持っていても、一つの心へと導かれる。神の国は、主体性と共生の国である。自分を大事にできる存在が、他者の自分を大切にできる。自分がしたいことに責任をもって取り組む存在が、他者のしたことを認めることができる。一人でいることができる存在が、一緒にいることができる。一緒にいることができる存在が、一人でいることができる。どちらか一方ではない。

 多くの声と一つの声。一つの声を造り出すのは、多くの声。一人ひとりの声がなければ、多くの声はない。多くの声がなければ、一つの声も生まれない。神さまは、それぞれの声を造られた。そして、一つの声になるようにと歌を与えてくださった。歌は、神さまの賜物。わたしたちを一つにする神さまの恵み。

 ルーテル幼稚園には、多くの声がある。それぞれの子どもたちの声がある。そして、一つの声になっていく。神の園に生きる一つの声に。神が耳を傾けて、聞いてくださる声が聞こえてくる。静寂な一つの声が。

年主題

置かれたように

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