学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

「はぐくみ」7月号より

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「はぐくみ」7月号より

園長 末竹十大

 フリードリッヒ・フレーベル

 1782年、ドイツのルーテル教会牧師の末子として生まれた。

 1840年、彼が命名した幼児教育施設「Kindergarten」に現れている彼の思想は、純粋なキリスト信仰に基づいた幼児教育である。Kindergarten「こどもたちの園」の背景にあるのは、神が最初の人間たちを置いた「エデンの園」である。フレーベルの教育の考え方は、当時の教育が強制的、命令的なものであったのとは正反対で、受動的、服従的と自ら呼んでいる。それは、外側からの矯正ではなく、内面の発露を助けることである。こどもたちに本来的に備わっている神性を現させることを目的とした教育である。強制と命令によっては、自発性は生じないが、受容と服従によって、主体的に自発的にこどもたちが自らの神性を現すことが可能となると彼は考えている。

 神の子として造られた人間は、外面的にいまだ現れていない神性を宿している。それを阻害しているのが、命令と強制の教育であり、そのような教育は真実の人性を育てることはできないと言うのである。この教育論を「人の教育」と「幼稚園教育学」という論文で彼は発表した。外側からの教育ではなく、内面を育てる教育をすべきであると考えた点は、教育学のコペルニクス的転回だと言える。このフレーベルの教育思想は、ルーテル教会の土台を作ったマルティン・ルターの「信仰義認論」とも同じ方向性を持っている。

 こどもたちが神に造られた者として、与えられている神性を自由に現していくことができるようにとKindergartenは作られた。日本語では幼稚園と訳されたが、「こどもたちの園」である。神の園の中で自由を生きていた初めの人性を、こどもたちがありのままに生きることができるようにと造られたKindergarten。

 ルーテル幼稚園が「こどもたちの園」となりますように祈りつつ、教師たちは取り組んでいる。

年主題

希望の神に支えられ

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