学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

今月の聖句

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今月の

「その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。

マタイ1章23節より (日本聖書協会 新共同訳聖書)


 聖書には、最後が「…エル」という名前の人がたくさん出てきます。今日もその一人、インマヌエルという名前です。ここで予告された人には、直接その名は付けられませんでしたがそんな生き方をするという旧約聖書の預言です。そして、その預言が実現しお生まれになった人とは、クリスマスにお生まれになった「イエス様」のことなのです。天使が現れてそのことをマリアに告げ「イエスと名付けなさい」といわれた後の説明が今日の聖書の言葉です。神様のメッセージを伝えに来た天使はガブリエル。あれ?ここにも、「エル」が付いていますね。この「エル」って何?

 調べると「ガブリエル」は「神によって強い人」という意味。そうです、最後の「エル」はこの二つに共通する「神様」という意味なのです。

 「神様なんでいるわけがない」と思える苦しい日々、戦争の続く世界。そこに、神様が下りてきてくれた。それがクリスマスの出来事でした。イエス様は、お金や力や罰で人々を黙らせたのではありません。身分の低い人や困っている人と一緒に泣き笑いして生きてくれました。神様の正しさと愛を伝えてそのように生きられたのです。それで、人々は人間の罪深さ(自己中心の心)に気が付かされ、利害関係ではない自己犠牲の愛・神の愛を知ることになります。人間は自分の弱さを知るときに、謙虚になれますね。

 園長先生はブラジルにいるときには、ブラジル人が覚えやすい名前を付けたらいいと言われ、ガブリエルという名前を選びました。でも、この「エル」がなかったらどうでしょう。ただの「強い人」になります。きっとそれは、自信過剰で、失敗を認めず、人の話も聞かない、弱い人の気持ちもわからない、偉そうな「強い人」かもしれません。自分の失敗や弱さを知ったうえで、神様に助けてもらって「強い人」であることが大切ですね。クリスマス、「そんな本当のやさしさ」をこどもたちと一緒に考えましょう。

園長 徳弘浩隆

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