学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

チャプレン通信 7月号

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「主よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください。」
(詩編5:4) — チャプレン:徳弘浩隆牧師 —

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1. 朝ごとに

 毎朝、という意味ですね。朝には、することはいろいろあって忙しいですね。でも、みんなが欠かさないのは、朝ごはんでしょう。私は、こどものころ、朝ごはんを食べる暇がないくらい寝ていて、何も食べずに飛び出していたころがありますが・・・

 

2. 朝ごはんより、何よりも大切なのは、朝のお祈りです

 といっても、毎回「かしこまって」祈らなくてもいいでしょう。食事の前後に「いただきます」と「ごちそうさま」というように、1 日の始まる朝は「神様おはようございます。今日もよろしく」と祈り、1 日が終わる寝る前は、「神様今日もありがとうございました。明日もよろしくおねがいしますね」でもいいかもしれません。

 

3. 「いただきます」は通訳しにくい日本語です

 「さあ、たべますよ」と直訳すると掛け声みたいで変です。言葉ではなく、その気持ちを考えて通訳することが大切です。「食事をありがとうございます。さて、いただきますよ」という気持ちで、作ってくれた人、そのために働いてくれた人、そして神様に、お礼を言う気持ちで手を合 わせるものでしょう。私は、そんな気持ちを通訳していました。

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4. 「いただきます」と「ごちそうさま」は言うのに・・・

 毎朝神様にご挨拶をしないのは、なんという事でしょうね。コーヒーを入れて飲む時間があるなら、一言、心の中で、お祈りしてみませんか?

 

5. 毎日、お祈りします

 一度言えばいいとか、日曜日に教会でお祈りしたらそれでいいという事ではなくて、毎日、お祈りします。「神様、毎日の私の声を聴いてください」と、聖書には書かれています。でも、私が神様に呼びかけないと、神様は聞くことができませんね。

 

6. 人間の関係でも同じ

 「ごめんなさい」「ありがとう」「よろしくお願いしますね」は一度言えばいいのではなくて、そのたびに、毎日でも、言う事が大切です。買い物のレジでも、家でお茶を入れてもらった時にも、尊大な気持ちで無口・無表情でいるより、「はいどうぞ」「ああ、ありがとう」は気持ちがいいものです。ブラジルではレジでも「ありがとう」「どういたしまして」「またね」とあいさつを交わし、時には冗談を言いあって、会話を楽しむ人懐っこさがありとても好きでした。

 

7. 神様にも、挨拶をして、気持ちを聞いてもらいましょう

 今日の詩篇は、「つぶやき」や「助けを求めて叫ぶ声」を聴いてください、という詩編の祈りです。「私を導き、まっすぐに歩めるように」「わたしを陥れようとする者から」守ってください、という祈りが続きます。挨拶とお祈り、私たちも、こどもたちにも、伝えましょう。明るい気持ち、違う自分、違う人間関係が始まります。これは、一生の宝です。