今月の聖句
今月の聖句
「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」ルカ2章52節
クリスマスにお生まれになったイエスさまの幼少期について、聖書はこう伝えています。立派に育って親も鼻高々?かと思うところです。
でも私は、この言葉を読むと子どもの頃の自分を思い出します。私は背が低い子で、並んだらいつも一番前でした。明るくて元気な子でしたが、実は人と比べてはこのことを気にしていました。
そんな私に、おばあちゃんが言いました。「山椒の実は小さくても、ピリリと辛いというのよ。だから気にしなくていい。頭のいい子だから。」この言葉に励まされ勉強したと思います。小中学校ではいつもリーダーでした。でも「できない人を見下したり、ルール違反する人を怒ったりする」イヤな面もありました。純粋な向上心ではなく、コンプレックスから「人を見返そうとする気持ち」も心で育っていたのかもしれません。
のちに出会った聖書の「からし種」のたとえは、私の見方を変えました。似ているたとえ話のようですが違うのです。「からし種はとても小さいけれど、成長すると鳥が休めるほどになる」とイエス様は「信仰の力」をたとえました。大切なのは、比べて勝つことではなく、だれかが安心できる存在へと育つことと教えられました。
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聖書でいう「知恵」とは成績でも知識でもありません。背丈も「誰よりも成長した」とは書かれていません。一番大切なのは、最後の「神と人に愛された」というところでしょう。そして、その愛の中で自分をも愛し・大切にできること。 そのことに気づき、肩の荷が下りたのは、人生をだいぶ生きてからでした。もっと言うと、今日の聖書は元のギリシャ語やカトリックのラテン語・ポルトガル語の聖書を読むと「神と人との間で、知恵や背や恵みが増し加わった」と読めるところです。 子どもたちが、知恵も体も心も成長し神と人から愛されることを願いましょう。そして、親であり大人である私たち自身も、もう一度育っていきましょう。 園長:徳弘浩隆 |
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