学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

1月のルーテル日記

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1月の子どもたちの姿

開かれる心 - いつの間にか

 グランパスサッカー教室の日の朝、緑さんのAちゃんとBちゃんは、なんだか浮かない表情をしていました。どうやらサッカーをやりたくない様子。サッカーの時間が始まると、二人は輪から外れ、桜の木の横にいました。ゼッケンを渡しても着ようともしませんでした。「どうしてやりたくないの?」と聞いてみても、「やりたくないから…」と頑なでした。「まずはボールとなかよしになろうね」と、コーチがボールを使ったいろんな遊びを教えてくれました。すると、ちょっと興味を持ち始めた二人。段々と皆の輪に近づき、少しずつ参加し始めました。そして試合をやってみることに。「あれ ?!」と気付いたときには二人ともゼッケンを着てすっかりやる気に。試合中は、ボールを一番に追いかけ、とても積極的なプレイ!さっきまでの二人が嘘みたいでした。

 翌日、一番に、「先生!ゴール出して!」と言いに来たのは、AちゃんとBちゃん。男の子が蹴ったボールもブロックし、ゴールを目がけて走る二人は今まで見たことのない姿でした。きっと神さまが二人にサッカーを好きにさせてくださったんだなぁと思いました。

みさと

優しい気持ち - 素敵な仲間たち

 園には個性豊かな子ども達がたくさんいます。その中でもAちゃんはとても敏感で繊細な心の持ち主です。礼拝や集まりでは静かに座って話を聞くことが苦手で、目に見えたものに興味を持ち動きたくなります。いつも、おやつを食べてうがいが済むと「いってきます。」と、落ち着いて過ごせるソロモンの部屋に出かけていきます。クラスの友だちは「いってらっしゃい。」と送り出してくれます。

 ある日、おやつの準備中に、友だちが誰と何処に座るのかで言い争いになると、A君は落ち着かなくなりイライラすることがありました。「ソロモンのお部屋へ行こうか。」と声を掛けると頷きました。ソロモンでお気に入りの動物図鑑を見ていると暫くして「A君、おやつだよ。」と友だちが呼びに来てくれました。「えっ」少し驚いてから「はーい。」嬉しそうにクラスに戻りおやつを食べました。皆の笑顔が大好きなA君は皆の顔を眺めて「おいしいね!」皆の優しい気持ちが伝わり格別に美味しいおやつでした。素敵な仲間を与えてくださった神さまに感謝します。

ちよえ

深まって - おともだちいろいろ

 3学期になり、友だち関係も深まっています。

 毎回席決めで揉めてしまう黄色さんのAちゃんとBちゃん。ある日、2人ともしばらく譲れず、Aちゃんが泣き出してしまいました。するとBちゃんが「…がまんする」と言って、譲ってあげました。Aちゃんは泣きながらも「ありがとう」と言うことができました。

 仲良しの友だちがみんなお休みの日、寂しそうなCくん。「おうちに帰りたい」と言いながらも頑張って幼稚園で過ごし、おうちでは友だちが早く良くなるようにお祈りをしていたそうです。お祈りが届き、友だちが復活した日はとても嬉しそうな顔を見せてくれました。

 最近仲良しなDくんとEくん。Eくんが別の友だちと揉めてしまった時、Dくんは一生懸命かばっていました。DくんにとってEくんはとっても大切な友だちというのがよく伝わってきました。

 毎日神様からたくさんの愛をもらっている子どもたちの友だちに向ける愛が、日常の些細な出来事にたくさん溢れています。もっとたくさん見つけて残り少ない日々を過ごしていきたいです。

なつき

素敵な瞬間 - 積み重ねる関わり

 「もうごめんねしたからねー!」とAちゃんが言ってきました。「Aちゃんが泣いてる」とBちゃんに聞いてから、長い時間がたちました。

 いつも仲良く遊んでるAちゃん、Bちゃん、Cちゃんの間で何かあったようです。Bちゃん、Cちゃんは「うち、ごめんねって言ったけど、何も言わなかった」、「ふたりで遊んでってAちゃんが言った」と二人で外遊びへ。残されたAちゃんとじっと向き合っていると「BちゃんとCちゃんが嫌なこと言った」とポツリ。

 しばらくして、外遊びから戻った二人は、Aちゃんと自然に会話をはじめました。笑顔でわたしのところにやってきたAちゃんは「もうごめんねしたからねー!」と報告。思えば今まで3人は様々な感情体験を幾度も積み重ねてきました。私が間に入って、表面的には仲直り出来たかもしれませんが、3人を信じて見守ることで、素敵な瞬間に出会いました。でも、Aちゃんのごめんねの理由は最後まで謎です…

まさこ

年主題

さあ、漕ぎだそう 奏でよう