11月の聖句
11月の聖句
テサロニケの信徒への手紙一 5章18節
どんなことも神さまの恵みです。神さまは、わたしたち人間を愛してくださっていますから、悪いものを与えることはありません。それでも、わたしたちにとっては、苦しいことや都合の悪いことが起こることがあります。しかし、それらも神さまの恵みです。わたしたちが神さまの世界を信じているか、自分の世界だけを信じているかによって、物事の受け止め方が違ってくるだけです。
自分の世界だけを信じている人は、悪いものが与えられたり、悪いことが起こったりすると、誰かの所為にします。自分の世界を壊すものは悪いものだと考えるからです。一方、神さまの世界を信じている人は、自分の世界が壊されることを受け入れて、自分自身を見直してみます。神さまはわたしの世界を広げようとしてくださっていると信じます。そして、起こった出来事を自分自身の生き方を変える機会にします。
たとえ悪いと思えることにも、神さまの恵みがあるのです。物事をありのままに受け止める人にとっては、自分にとって都合の悪いことでも恵みとして受け取られています。その人はどんなことにも神さまの恵みが見えます。そして、感謝しています。そのような人は、自分の罪を知っている人です。自分を罪から解放するためにキリストが十字架を負ってくださったことを知っている人です。その人は自分を見つめることができる人です。
自分を見つめる人はすべてをありのままに受け取ります。誰が悪いかと考えることなく、起こった出来事自体をありのままに受け取ります。こどもたちもありのままに受け取るもの。我々大人が彼らに良い悪いを教えてしまうだけ。すべては神さまの恵みと受け止める大人の許において、こどもたちも神のはぐくみを素直に受け取り、相応しい姿にはぐくまれていくでしょう。
チャプレン 末竹十大