4月の聖句
4月の聖句
ヨハネの手紙一 4章16節
「神は、愛です」とは、愛の根源は神だということである。愛する者は、神の愛を受け取っている者。神に愛されていることを信じている者。我々がだれかを愛するとき、神に愛されているがゆえに愛する。
これは信仰の世界のことであって、この世の愛は相手の愛に左右される。愛してくれる人を愛するのがこの世の愛である。聖書が語る愛は、神に愛されていることを知っている者は、他者を愛する者として造られるということである。
この愛を明らかに示してくださったのがキリストの十字架である。愛しくれることがない存在を愛し、ご自身が十字架の死を引き受けてくださったのがキリストである。このお方が、「神は、愛です」ということを示してくださった。なぜなら、キリストは十字架の上で死んでしまったにも関わらず、神の愛がキリストを復活させたからである。神の愛のうちに留まっている人は、キリストと同じように失われることなく、自分自身を活き活きと生きていくことができる。これがキリストの十字架が我々に語っていることである。
こどもたちも神の愛の中でこの世に生を受け、神の愛の中で育まれ、その子らしく生きる道を備えられている。それぞれに生き方、在り方は違う。神は、それぞれに違う存在として、一人ひとりの子らを造ってくださった。同じではないがゆえに、その子らしさがある。同じではないがゆえに、その子として認識される。同じではないがゆえに、その子には価値が付与されている。神の愛の価値が付与されている。
我々は、この神の愛によって生まれた子らがその子らしく育まれていくことを喜ぶ。彼らのうちに働く神の愛の力を信じて、子らと共に成長していく者でありたい。
チャプレン 末竹十大