学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

5月の聖句

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今月の

主において常に喜びなさい。

フィリピの信徒への手紙 4章4節


 喜べないことがある。悲しいことがある。苦しいこともある。「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」と小説家 林芙美子も自らの半生を歌っている。この手紙を書いた使徒パウロもまた、多くの苦しみを経験した人である。彼の半生は、林芙美子のように「苦しきことのみ多かりき」ものだった。それなのに、フィリピの信徒たちに彼は言う。「あなたがたは喜びなさい、主のうちで、すべてのときに」と。使徒パウロはどうして喜びを語ることができるのか。

 パウロが言う言葉には「主のうちで」と付け加えられている。「主のうちで」とは「主に包まれて」ということ。主であるイエス・キリストに包まれて「すべてのときに、喜びなさい」と勧める。これは彼が経験した苦しみや悲しみを越えた事態を語っている。我々人間の人生が「苦しきことのみ多かりき」だとしても、「すべてのときに喜ぶ」ことができるとパウロは言う。その秘訣は「主に包まれて」いることだと言う。それは、部分的な苦しみ、悲しみを見るのではなく、人生全体、世界全体から見る視点を持つことである。

 主イエス・キリストもまた弟子たちに言っている。「世において、苦難を、あなたがたは持っている」(ヨハネ16:33)と。その中で生きざるを得ない我々人間のために、主イエスは苦難を引き受けてくださった。その苦難の果てに、復活がある。苦難で終わるのではない。復活という新しいいのちが生まれるために、苦難の十字架がある。その希望の中で、イエスが苦難を負われたことを土台としながら、パウロも勧める、「喜び」を。

 こどもたちの人生全体が最終的な「喜び」となることを約束してくださる神を信じて、我々保護者、保育者がこどもたちと共に喜ぶ者となって行けますように。

チャプレン 末竹十大

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