学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

4月の聖句

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今月の

あなたはわたしの愛する子。

マルコによる福音書 1章11節


 この言葉は、イエス・キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受けたときに、天から聞こえてきた言葉である。原文では「あなたは愛する者、わたしの息子として存在している」となっている。この言葉に支えられて、イエスは公生涯に出て行かれた。イエスを支えた言葉が「愛する者、わたしの息子」という言明であった。愛されている存在として生きるようにと、天からの声、神の声が聞こえてきた。イエスの生涯はこの言葉に規定されている。「愛されている者」である自分自身を生きるということがイエスの生涯であった。

 イエスは、生まれ故郷のナザレから出て来た。ふるさとを離れて、知らない世界へと旅立ったイエス。おそらく、不安の中にあったであろう。そこに、天からの声が聞こえてきた。ふるさとを離れても、知らない世界に出て行っても、天は一つ、どこにも同じ天が存在している。その天の父なる神が「わたしの息子」と呼び、「愛する者」と呼ぶ。地上において如何なるところにあろうとも、天は変わりなく覆っている。天の父なる神は変わりなく、イエスを愛している。イエスはその父なる神の「息子」として存在していると呼びかけられた。天の父の「息子」であるならば、天の父の家の中で安心していることができる。天の父の家はこの世界。この世界は父の家、イエスの家。この安心の中で、イエスは自らの為すべきことを為すようにと、天からの言葉はイエスを支えた

 人間は愛されていることを知ることによって、生きる力を与えられる。我々のこどもたちも自らが愛されていることを知ることで、如何なる場所にいても安心して生きることができる。新入園のこどもたちも、進級するこどもたちも、新しい世界で、愛されている自分を知って欲しい。彼らは、神の愛するこどもなのだ。

チャプレン 末竹十大

年主題

さあ、漕ぎだそう 奏でよう