学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

6月の聖句

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今月の

互いに愛し合いましょう。

ヨハネの手紙Ⅰ 4章7節


 「愛」という言葉は、新約聖書のギリシャ語ではアガペーと言います。見返りを求めない神の「愛」を表す言葉です。この動詞がアガパオーで、今月の聖句に使われている言葉です。「愛」は名詞ではなく、「愛する」という動詞だと言えます。「愛」を固定した名詞としてしか考えないならば、「愛」を知ることはできません。「愛する」という動詞として生きるのが「愛」なのだとヨハネは言います。「神」が「愛」として、「愛する」人のうちで、生きて働いておられるからです。
神さまの「愛」を受け取った人が、「愛」を生きる人になります。神さまの「愛」がその人のうちで働いて、「愛する」のです。その人が「愛せない」人だったとしても、「愛する」人に造られるのです。神さまの「愛」は人間を新しく造ります。神さまのご意志に従うように造ります。それも「愛」の働きなのです。
わたしたちが愛するという出来事は、神さまがわたしの中で働いてくださるときに、起こってくるのです。自分に良くしてくれる人だけに、良いことをするというような狭い心ではありません。良いことをしてあげた人が、感謝しなかったとしても、良いことをし続けるのが「愛する」ということです。
イエスさまは「敵を愛しなさい」とおっしゃいました。「あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。」(マタイ5:45)と。神さまは、感謝してくれない人間に常に善いものを与えてくださいます。キリストの十字架にも同じ愛が働いているのです。このキリストにおける神の愛を信じる人は「愛する」ことを生きるようになります。神さまの愛がその人のうちで働くようになるからです。
見返りを求めずに、「愛する」ことを愛するわたしたちとこどもたちでありますように。

チャプレン 末竹十大

年主題

さあ、漕ぎだそう 奏でよう