学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

2月の聖句

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今月の

悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい。

ローマの信徒への手紙 12章21節


 「悪によって勝たれてはならない。むしろ、勝ちなさい、善の中で、悪に」と使徒パウロは勧める。この勧めは「悪に勝つ」ということが如何にして起こるかが語られている。それは「善の中で」のことであると。

 「善」とは本質的に善きもののことである。これは神に属するものである。反対に「悪」とは人間的な次元に属し、「劣悪さ」、「下劣さ」である。それは外面を繕い誤魔化す在り方である。この「悪」に対して、負けたと思われたくないがゆえに、我々は同じ次元で対抗してしまう。こうして、「悪」の対抗が生じる。これらは、外面的なものにこだわっているので、本質は何も変わり得ず、いつまでも同じ次元で対抗してしまうのである。こうして、悪は蔓延して行く。

 「悪」に勝とうとして「悪」で対抗することが「悪によって勝たれる」と言われていることである。つまり、「悪」に取り込まれて行くことである。いったんは勝ったと思えても、さらに対抗が生じて、いつまでも繰り返される「悪」の与え返しが起こる。これが復讐の連鎖である。この連鎖を断つことは「本質的に善きものの中で」しか起こり得ないとパウロは言うのである。

 復讐の連鎖を生み出してしまうような罪深い自分を知るとき、本質的に善きものである神の世界に包まれることが可能となる。我々親は、こどもたちを善に導くことはできないこと、悪に導いてしまうことを知っておくべきである。そのような謙虚さをもった親の許でこそ、こどもたちは真実な善の中に包まれていることができるであろう。善きものは、我々の悪を包み、造り変える力を持っている。こどもたちが真実な人間として生きて行くことができますように。

チャプレン 末竹十大

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