学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

10月の聖句

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今月の

愛は、すべてを完成させるきずなです。

コロサイの信徒への手紙 3章14節


 「完成」とは、すべてのことを経験して、最終的に到る地点です。終極です。そこに到らせる「きずな」が「愛」だとコロサイの信徒への手紙の著者は言います。「愛」が最終地点に到らせるということは、「愛」がなければわたしたちはすべてのことを経験しても、経験だけで終わって、自分のものにならないということです。どうしてなのでしょうか。

 経験することは、誰でもできる。しかし、その経験を自分のものにすることができる人は経験と経験をつなぎ合わせることができる人です。バラバラの経験は、何も生み出しません。すべてのことがつながりを持っていると知ることは、「愛」がなければ可能ではないと著者は言っているわけです。

 ここで使われている「愛」はアガペーという言葉です。ギリシア語では愛には三つあります。エロースという情愛とフィリアという友愛、そして、アガペーという純粋な愛。情に流されず、人によって変わることなく、揺るぎなく愛する愛がアガペーです。これを神の愛と言います。

 わたしたちが経験することすべてが、この「愛」から生まれていると知るとき、すべてはつながりを持っていることが分かります。苦難であろうと幸いであろうと、それらはすべて神の愛から生まれています。この認識を身につけるとき、わたしたちは何が起ころうとも心配する必要はありません。

 神はこどもたち一人ひとりに必要な経験を与えてくださいます。愛するこどもたちが自分らしく、より良く生きていくために、すべての経験を通して、はぐくんでくださる神に、あなたが信頼しているならば、あなたのこどもは大丈夫。

チャプレン 末竹十大

年主題

ともにつむぎだす~希望の中で~