学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

2月の聖句

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今月の

すべての良いものをあなたがたに備えてくださるように

ヘブライ人への手紙 13章21節


 「備えてくださるように」という言葉は原文では「繕ってくださるように」である。つまり、ほころびている「あなたがた」を「繕ってくださるように」との神への祈願である。繕うということは、本来の姿に戻すことである。しかし、人間の世界の繕いは本来の姿には戻らない。せいぜい継ぎを当てるのが、関の山である。ところが、神の繕いは本来の姿に戻すことである。我々本来の姿は、神がこの世を創造されたときの姿。神がお造りになったすべてのものを「極めて良い」とご覧になった姿である。我々は、完全に神の意志に従っていた。

 神が最初に造ってくださった世界は「極めて良い」世界であり、何ものにも欠けることのない世界であった。その世界において、極めて悪いこと、神に背き、神の上に立とうとすることを欲し、実行したのがアダムとエヴァである。この極めて悪い背きを原罪と言う。この原罪によって、我々人間はほころびてしまった。

 神の繕いに与ることで、我々は神に造られた本来の姿を取り戻すことができる。その繕いは、キリストの十字架において行われている。キリストの十字架が我々のほころびを繕い、創造の初めにおいて持っていた純粋に神に従う心を回復してくださる。この世界を「極めて良い」世界と見る者には何ものも害するものはない。

 我々のこどもたちも「極めて良い」存在として造られた。我々大人は、彼らよりも悪い存在である。従って、彼らを我々のようにしようとしてはならない。彼らから学ばなければならない。彼らが極めて良い自分自身を知って、その姿を生きるようにしてあげなければならない。彼らが自由に自分らしく生きていくことができるとき、我々は自分自身とこどもたちの「極めて良い」姿を守るであろう。

チャプレン 末竹十大

年主題

さあ、漕ぎだそう 奏でよう